
「CHUOH フォーラム2013」開催 次代に沿った教育から次代を作る教育へ

花まる学習会代表の高濱正伸氏
去る2月1日、東京・お茶の水の「TKPお茶の水カンファレンスセンター」において、中央教育研究所(株)(梶浦隆章代表)主催による新年度教材展示会「CHUOH TEXT COLLECTIN」および講演会の、「CHUOH フォーラム2013」が開催された。
同会場展示ブースでは取り扱い出版社数社による、新年度に向けた学習塾専用テキストや最新の支援システム・ツールが、また高校生指導用教材の新刊と改訂版が陳列、紹介され、朝9時半の開場であったが、数多くの学習塾経営者、民間教育関係者らが見学・商談に訪れていた。
同時刻、隣室ではフォーラムを開催。10時から14時まで、ショートセミナーとお昼の休憩をはさんで、第1段から第3段までの講演がスケジュールに組まれていた。

Institution for a Global Society(株)代表の福原正大氏
第1段の講演は(株)こうゆうの代表取締役、花まる学習会代表の高濱正伸氏による講演「花まる学習会の低学年戦略」。氏は「メシを食えない大人を量産し続ける社会」への危機感から、塾訓「メシを食える人・モテる人」、すなわち強い心、温かい心、良い頭の育成に傾注していると力説、ユーモアのある話術で、聴衆の塾関係者を湧かせていた。
第2段の講演はInstitution fora Global Society(株)代表取締役、福原正大氏による「グローバルリーダーの育成」。氏はこのままの日本ではどうなるか、2050年の経済規模は中国の8分の1から10分の1になり、インドにも抜かれるであろう。相対的な位置が下がり、国力が弱くなる。そのときあたふたとするのは日本のトップたちだと警鐘を鳴らし、世界の誰からも相手にされなくなると危機を訴えた。そして今こそ教育の転換が必要で、問題設定力と思考力を小さい時から育まなければならないと説いた。

(株)EVAN最高顧問 坂井修氏
第3段は(株)EVAN最高顧問、坂井修氏による講演、「今、求められる英語教育とは」。氏は1986年から2004年までTOEIC事業に参加、国際コミュニケーション前代表取締役。この間に受験者は150万人に急増した。同社は現在個別指導英語教室「Lepton」を主催している。

展示ブースの様子