
「宇宙学」が勉強できる、県立の全寮制男子校が来春開校 ―― 鹿児島県立楠隼中学・高校
2014-04-01
JAXAロケットセンターのある鹿児島県肝付町に2015年4月、「宇宙学」が学べる公立中高一貫校、県立楠隼(なんしゅん)中学・高校が開校する。公立としては全国で初めての全寮制男子校で、生徒は全国から募集、すでに2月2日に東京で、8日に大阪で学校説明会を開催、春以降も各都道府県でも説明会を開く予定だ。
同校は大隅半島にある県立高山高校の敷地内に開校するが、高山高校は16年3月末で閉校、同行の校舎を改築、個室で空調完備の寮を新設する。総工費は48億円、寮費は1カ月4万円台の予定。

楠隼中学・高校の完成パース
同校の特徴の一つは、中1から高1の週1回程度、総合的な学習時間を使って「宇宙学」の授業があることだ。県の教育委員会とJAXAが協力関係を結び、ロケット開発者らが年6回程度教える。宇宙にかかわる仕事は様々な職種があることから、文系志望、理系志望のどちらの生徒も受け入れる。7時間授業や少人数学級で、難関大学を目指し、地元経営者や研究者を招いた講演、スピーチ・デイペート学習などのカリキュラムも予定。寮には学習指導員を配置、寮生の学習をサポートする。初年度は全国から中高各60名程度を募集。
お問い合わせは、鹿児島県教育庁高校教育課(TEL 099-286-5376)まで。