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教育資源としての民間教育 第87回
公益社団法人 全国学習塾協会 安藤 大作 会長

2025-05-01

信頼される塾業界へ、次の一歩を

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新学期が本格的にスタートし、教室にも活気が戻るこの季節。全国の塾に通う子どもたちが、新しい学年、新しい目標に向かって歩みを進めていることと思います。私たち全国学習塾協会もまた、教育を取り巻く環境が大きく変化する中で、塾業界の信頼性を高め、社会に必要とされる存在であり続けるために、次の一歩を踏み出しています。
最近の話題として「高校無償化」の動きが注目を集めています。公立高校だけでなく、私立高校への支援も拡充される方向で議論が進んでおり、家庭の経済状況にかかわらず学びの機会が広がることは、大変喜ばしいことです。一方で、教育の選択肢が広がる中で、学習塾が果たす役割にも改めて期待が高まることと思います。進路相談や基礎学力の補完など、塾ならではの価値を一層発揮していく必要があると感じます。
全国の地方自治体では教員不足や財政難が深刻化しており、民間教育の役割が見直されつつあります。放課後学習支援の分野などで、学習塾が公教育を補完する形で関与するケースも増加しています。今後は、教育バウチャー制度の充実も視野に入れ、国や自治体との協働をさらに推進してまいります。
さらに、AIをはじめとする教育DXが加速する中、私たち塾は「人の温かみ」による教育価値を再確認すべき時を迎えています。AIは学習の効率化や個別最適化には効果的ですが、子どもたちが自ら学ぶ意欲を育み、挑戦する力を得るためには、やはり人と人との関わりが欠かせません。AIと人間の役割分担を見極めながら、子どもたちに寄り添う教育を展開していく必要があります。
そのためにも、公益社団法人全国学習塾協会は、単なる業界団体ではなく、時代に適応し、社会に必要とされる存在としての役割を果たし続けてまいります。こども家庭庁への要望書提出、日本版DBS制度への関与など、様々な政策的働きかけを続けてまいりました。こうした取り組みの積み重ねが、民間教育の社会的地位を高める原動力であると信じております。
今後も、業界内の情報共有や政策提言などを通じて、よりよい学習環境づくりを支援してまいります。塾経営者の皆さまにおかれましては、ぜひ今後の協会の取り組みにご注目いただき、ともに子どもたちの未来を育む存在であり続けられるよう、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
毎号にわたり恐縮ですが、協会未加入の事業者の方は、ぜひこの機会にご加盟いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。


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