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宮古島を代表する塾と「速読」のSRJ 教育時事対談

2017-05-01

塾にとっての「地域貢献」とは何か?

セレブレム・新山広明 代表(右)とSRJ・堀川直人 社長

セレブレム・新山広明 代表(右)とSRJ・堀川直人 社長

能率開発型予備校 セレブラム/沖縄県宮古島市
新山 広明 代表取締役

株式会社SRJ/東京都中央区
堀川 直人 代表取締役社長

 

 

3月27日(月)、沖縄県宮古島市のセレブラムにおいて、脳力開発型予備校セレブラム・新山広明代表と(株)SRJ・堀川直人社長とが「塾にとっての地域貢献」をテーマに対談を行った。地域貢献や地域の活性化が大きなテーマになっている昨今、貴塾ではどんなことができるのか、そしてそれが貴塾のメリットにもつながるヒントを見つけていただけると幸いだ。

速読甲子園での表彰式

速読甲子園での表彰式

速読甲子園で受賞したトロフィー

速読甲子園で受賞したトロフィー

 

 

 

 

 

 

東京→宮古島で塾開校 名実ともに公的存在に
──新山代表は2011年から宮古島で塾を運営しているとのことですが、なぜ宮古島だったのでしょうか。

新山 私はもともと東京の池袋で個別指導の医学部専門予備校を運営していました。11年の1月頃、宮古島の方から問い合わせがあり、浪人が決まった娘さんを東京に行かせてセレブラムに通わせたいとのことでしたが、同時に宮古島でも予備校を開いてほしいと頼まれました。そこで娘さんに会うことも兼ねて調査のため宮古島に行きました。小学生から浪人生までの医師希望者の子どもたちを4、5人紹介していただきましたが、もしここで塾をやるなら医学部専門ではなく広く小学生から浪人生までを対象とした学習塾を開いた方がいいのではないかと思って、説明会のセッティングをして、3月13日にまた宮古島に来る約束をして東京に戻りました。

ご存じの通り11年3月11日には東日本大震災が起きて東京も被害を受けましたが、そんな中13日に宮古島に行って塾の説明会を開きました。30人ほど来てくれて、そのうち実際に入塾してくれたのは10人ちょっとです。でもこれなら塾をやっていけるだろうと思い、見切り発車で塾を立ち上げました。夏には生徒数が40〜50人になり、1年後には約80人になりました。

堀川 とにかく新山先生のものすごい行動力にはいつも驚き、感心しています。開校してまもなく、島の子どもたちの国語力育成のために、当社の「速読」も導入していただいています。

新山 全国学力・学習状況調査でも沖縄は最下位で、宮古島は沖縄の平均より低いのです。無回答率が高く、読む力がなくて読むのも遅い。すでに導入していたウイングネットの研究会で「速読」を知り、導入することにしました。講師のスキルにあまり依存せずにできるのが大きなメリットで、おかげでうまく回していくことができています。

しかし実は「速読」は、宮古島では塾よりも学校で必修化して実施すべきだと思うようになりました。基礎的な学力である「読む力」を育成するためです。そこで2年目からは「速読」を学校や教育委員会にデモンストレーションをしながら売り込みに行きました。

ちょうどそんなとき、国の政策で「一括交付金」というのがあり、宮古島には約10億円付いているのがわかったので、これを活用するようにと市長にも教育長にも直談判に行きました。「学校が速読を開講したいと言えば予算を付けます」ということだったので、年末年始をはさんだ約1カ月の間に12校を訪問して校長先生を口説き、職員会議でもプレゼンを行いました。その結果、12校中10校で「速読」を採用してくれることになりました。

堀川 学校での速読導入は容易ではありません。ましてや、公立学校はなおさらです。10校も採用するなんて、本当にすごいことです。ひとえに「島の教育をなんとかしたい」という熱い想いが学校の先生方の心を動かしたのだと思います。そしてその想いが、全国2000校の導入校が参加する「速読甲子園」での団体戦金賞に結実されたのだと思います。

だからこそ、新山先生の活動を多くの塾の先生方にも知っていただきたいと思い、当社主催で「離島の教育改革を考える」シンポジウムを開催するようになりました。いまや全国の塾は「いったい宮古島で何が起きているんだ?」と注目しています。

従来の学習塾の固定概念を覆す攻めの発想

新山 まったく新しいアイテムで、しかも誰でも学力向上に役立つ「速読」を宮古島の名物にしようと思い、SRJのスタッフと夢を語り合ったことがありますが、気がつけば、その夢がいつのまにか実現していたようです。

堀川 やはりその要は、新山先生の並外れた「発想力」「行動力」です。自ら学校に飛び込んでいったり、積極的にメディアに取材してもらうなど、その攻めの発想は、従来の学習塾の固定観念を覆したと思います。

新山 重要なのは、つねに地域のアンテナを張っておくことです。そうすれば、行政の予算にも敏感になります。

昨年2月頃、日経新聞で内閣府が子どもの貧困対策事業として予算を付けたというニュースを読み、さらに調べると、沖縄県と宮古島市それぞれ予算が付き、事業者を公募していることがわかりました。どちらの事業にも応募しようと思い、締切まで時間がない中、企画書を作成しました。結果を申し上げると、県の事業は宮古島、石垣、名護の3カ所で行うことになっていて、石垣と名護は大手企業が採用されましたが、宮古島はうちが採用され、宮古島市の事業もうちが採用されました。絶対に勝ちたいという強い想いで取り組みましたので、その想いが審査員の方々にも通じたのだと思います。

堀川 新山代表は教育を通して宮古島の活性化に大きく貢献されてきたわけですが、SRJ でも今後、各地の会員塾様と連携して、次世代教育のグローカル化を通じて地域の活性化に力を入れていきたいと思います。

民間教育の現場においては、これから一層の人材難が予想されますし、生徒間での学習格差の解消は学習塾にとって普遍的命題です。特に地方ではこれらの問題はより顕著に表れると思われます。

SRJ ではこれらの課題解決の一助となることをミッションとし、速読プログラムの「フルオート(アダプティブ)化」に向けた商品開発を推し進めるなど、地域の教育現場に貢献できるよう邁進していきます。

新山 まだまだ夢はたくさんあって語り尽くせないのですが、今後もさらに「人材育成」をキーワードにして宮古島に、そしてひいては世界に貢献していく所存です。

宮古島の小学校で「速読」を学習する子どもたち

宮古島の小学校で「速読」を学習する子どもたち

宮古島にあるセレブラム。島内唯一の自社ビル塾。建物全体が看板になっている。

宮古島にあるセレブラム。島内唯一の自社ビル塾。建物全体が看板になっている。


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