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(一社)日本アクティブラー二ング協会 主催 「アダプティブラーニング×非認知スキルの未来」をテーマに「MINKYOオンラインセミナー」を開催

2020-10-01

「アダプティブラーニング×非認知スキルの未来」と題して8月29日(水)に「MINKYO オンラインセミナー」が開催された。主催は一社)日本アクティブラーニング協会。対象は塾関係者や学校の教職員などで、300名以上が参加した。「アダプティブラーニング」とはAIによって生徒の学習進捗や習熟度を分析し、一人ひとりに適した学習内容を提供するシステムだ。一方、「非認知スキル」とは、コミュニケーション能力など、学力と違って測定できない能力である。それぞれの第一人者が実践例を紹介しながらセッションした。

「あなたが感動した詩の一節は何ですか?」

左から、日本アクティブラーニング協会理事の小菅将太 氏、同理事長の相川秀希 氏、同理事の石川成樹 氏。

左から、日本アクティブラーニング協会理事の小菅将太 氏、同理事長の相川秀希氏、同理事の石川成樹 氏。

「私たち日本アクティブラーニング協会は学校や企業の方々と一緒に地に足のついた教育改革を推進しています。そのキーワードが『みんなの教育改革』であり、略して『MINKYO』と呼んでいます」
同協会理事の石川成樹氏がその活動を動画で紹介しながらそう語った。
続いて同理事の小菅将太氏が円盤型の教材を「みなさんと一緒にやってみたいと思います」と呼びかけた。これは同協会が開発した教材で、正解のない課題について1題につき5分で解答するものだ。小菅氏が示した円盤には、魚、ハエ、ネズミが見ている世界をそれぞれ表す写真があり、「もし、あなたがこの3つの中からヒト以外の眼を持つとしたら、どの目を選びますか?その生物をひとつ選択し、その理由を80字以内で書きなさい」という問題である。
小菅氏が答えの一つとして紹介したのが「魚の眼」を選んだ人の理由だ。「四季折々の鮮やかな色を感じられないのは悲しいが、紫外線が色で見えたらオゾン層の破壊が特に酷い地域など対策ができ、地球の未来に役立つかもしれないと考えたため」と記している。
「この教材の答えには本人の意外な一面や職業意識が見えてくるので、進路指導にも役立ちます」と小菅氏は述べた。また、この答えを考えることは、非認知スキルを向上させるトレーニングになるのだ。さらに課題はSDGsにも紐付けられている。
続いて、同理事長の相川秀希氏のキーノートスピーチへ。テーマは「非認知スキル視点から見た あっ、そうだったのか!」だ。相川氏はこのスピーチの中で、ここ最近で大学や企業の面接で実際に問われた内容を紹介。「あなたの個人的な『緊急事態宣言』とは何ですか?」「あなたが感動した詩の一節は何ですか?」「あなただけが1日28時間使えるとしたら特別な4時間を何に使いますか?」「今から1分間で私を笑わせてください」「あなたの『好きな色』と『嫌いな色』を一つずつ挙げてください。その2色を混ぜ合わせた時にできる色はあなたの何を表していると思いますか?」などだ。

AIで、一人ひとりに、最短で「わかる」を

同協会が開発した円盤型の教材

同協会が開発した円盤型の教材

そして、いよいよ、3名のセッションへ。
まずatama plus株式会社代表取締役の稲田大輔氏から。セッションのテーマは「アダプティブラーニングの最前線とは?」である。なお、同社は三井物産株式会社で教育事業を推進していた稲田氏によって2017年4月に設立された。「AIで、一人ひとりに、最短で『わかる』を」がスローガンである。
「左が150年前の富岡製糸場の写真です。右がGoogleやamazonnなどの最先端企業のオフィスの写真です。新しいアイデアで仲間たちを引っ張り、新しいプロジェクトを生み出そうとしている女性の姿が写されています。では、教育はこの150年間でどう変わったのでしょうか。左が150年前の、右が現代の教室の写真です。先生が黒板の前で一方通行で授業をするスタイルは150年前とまったく変わっていません。これが日本のほとんどの教育の実態です。
一方、世界各地でパソコンやタブレットを活用した、非認知スキルの向上までを考えた教育が数多く生まれつつあります。そこで、私は『従来の勉強だけではない学びを提供する』というミッションを掲げて当社を創業しました。当社はこれからの社会で必要な力は、大きく二つあると考えています。一つは基礎学力で、もう一つが『社会で生きる力』です。仲間と一緒に働く力やコミュニケーション力、ディスカッション力などが『社会で生きる力』であり、非認知スキルに近いものです。しかし、今の日本の生徒も先生も忙しく、基礎学力を身につける勉強に時間をとられてしまっています。社会で生きる力を身につけようとしても時間が足りません。そこで当社はAIを活用して基礎学力の習得にかかかる時間をぐっと圧縮するアダプティブラーニングを開発しました。そして、日本全国の塾や予備校1900教室に提供させていただいております」

生徒によって得意な箇所、伸びる箇所、つまずく箇所などが違う。こうしたデータをAIが掬い上げ、一人ひとりに合ったレッスンをさせるのだ。例えば、二次方程式を理解するには、一次方程式はもちろん、小学校の時に習った少数や分数の知識が必要だ。それが抜けていると、二次方程式の授業を何度受けても理解できない。そこで、二次方程式がわからない生徒のどこに抜けがあるのかをAIが計算。抜けている箇所を勉強させるようにするのだ。現在、同社はこのアダプティブラーニングを中学生の数学、英語、理科に、高校生の数学、英語、物理、化学に提供しているという。
「しかし、AIだけでは新しい教育はつくれません。そこで、AI×人のベストミックスを展開しています。AIが教え、人がコーチングする新しい教育のスタイルです。アダプティブラーニングで基礎学力という認知スキルを効率的に習得して、その先に非認知スキルを高める世界がある。こうした教育のセットが広がれば、日本の教育が世界に先駆けた素晴らしいものになっていくのではないかと思っています」

3年間で生徒の実行力や行動力、判断力が伸びた

写真中央が、山脇学園中学・高等学校で高1の学年主任とSDGs担当を務める小沼治美 氏。

写真中央が、山脇学園中学・高等学校で高1の学年主任とSDGs担当を務める小沼治美 氏。

続いて山脇学園中学・高等学校で高1の学年主任とSDGs担当を務める小沼治美氏のセッションに移った。テーマは「SDGs認定校が語る非認知スキルの効果とは?」だ。同校は港区赤坂にある私立の中高一貫校の女子校である。2017年度の新入生から同協会の円盤型の教材と「シアターラング」を導入。世界初の「SDGs認定校」になった。なお、「シアターラーニング」とは演劇メソッドを取り入れたワークショップだ。舞台の上で自分の思いを表現しながら、協働性や探究心などを高めるプログラムである。
「入学した中1生が学年としてひとつのチームとしてより結束を強められるように、5月の校外学習に円盤型の教材を導入しました。これらの問題を5分間で解けるのか疑問でしたが、子どもたちの方が教員よりも頭が柔らかく、想像をはるかに越える答えが飛び出してきました。
その後、夏の校外学習に『シアターラーニング』も取り入れ、ストーリーをつくるように、点ではなく線で結んでいく教育計画を立てていったのです。中2の芸術鑑賞会では俳優の方々が演じるミュージカルに生徒も参加できる『ミュージカルシアターラーニング』も体験しました。生徒の感想は『楽しかった!』の連続です。この頃には生徒は円盤型の教材がSDGsに紐付けられ、自分たちが向きあうべき問題が身近にあることに気づき始めました。中3では、これまで学んできた成果を中1の前で発表する『シアターラーニング』を行いました」
この取り組みを中1から3年間積み上げた結果、生徒の実行力、行動力、判断力が伸びるなど、非認知スキルが鍛えられることがわかったと小沼氏は述べた。
「現在、高1になったこの生徒たちは例年の学年よりも数多くの行事を自ら企画して実施するようになり、学ぶ意欲も向上しました。こうして得た底力によって『大学で何を学び、どう社会に貢献し、どうより良く生きていくかを考えて、自分の将来を設計しましょう』と生徒たちに呼びかけて私たち教員は進路指導を進めています」

非認知スキルを鍛えると認知スキルも向上する

左から、日本アクティブラーニング協会理事の青木唯有氏、atama plus(株)代表取締役の稲田大輔氏

左から、日本アクティブラーニング協会理事の青木唯有氏、atama plus(株)代表取締役の稲田大輔氏

最後のセッションは同理事の青木唯有氏による「東京大学との共同研究でわかった非認知スキルの本質」だ。
「私は非認知スキルを新しい指標として可視化していくための開発に携わっています。そのプロセスを通じてわかったことをご紹介します」
青木氏は同協会が開発したSNS型eポートフォリオ「Feelnote(フィールノート)」から得られた興味、関心、行動のバリエーションなどのデータを円盤型の教材の解答とともに25種類の「ソフトスキル」として指標化していると述べた。それが「PASS25」だ。この「ソフトスキル」を点数化。スコアが高かった集団には25種類の中の「洞察力」「多角的な視点」「判断力」「ユーモア」「社会的な知」の5つが特に高かったことがわかったという。AOや推薦入試の合格者による円盤型教材の回答にも、この5つが強く現れているそうだ。
「また、こちらは東大の研究室からいただいたデータです。ある高校の高校1年生の5クラス分の英語のテストのビフォーアフターです。3カ月間、円盤型の教材で非認知スキルを鍛えたクラスは突出して成績が上がっています。
なぜ、非認知スキルを鍛えると、学力という認知スキルも向上するのか。それは行動様式が変わるからだというデータもあります。例えば、関心や興味が高まれば、辞書を引く回数が増えるなど学ぶ時間や工夫が変わるからです」
また、国公立・早慶・SMARTのAO推薦合格者を見ると、円盤型の教材を24枚以上解いた生徒が、解いてない生徒の3倍もいることがわかる。
3つのセッションのあとは、3名によるパネルディスカションへ。基礎学力と非認知スキルが密接に結びついていることを3名が改めて力説し、セミナーは幕を閉じた。


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