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私学の挑戦

東京都市大学塩尻高等学校

来年夏に誕生する新校舎には光と風そして生徒の心が通う

北アルプスや八ヶ岳を始めとする山々に囲まれた長野県塩尻市。美しい自然に恵まれたこの地で半世紀以上の歴史を歩んできた東京都市大学塩尻高校が2014(平成26)年に大きく生まれ関わろうとしている。学校改革に意欲を燃やす赤羽利文校長と、新校舎の設計を担当する渡辺透氏(学校法人五島育英会・一級建築士)に話を聞いた。

新校舎イメージ
新校舎イメージ

高断熱性・自然採光・自然通風で環境に配慮

「新校舎も新体育館も『高断熱性・自然採光・自然通風』をテーマにして、自然エネルギーを活かした設計にします。めざすのは、光と風が行き交う学習環境です」(渡辺氏)

2014(平成26)年8月に誕生する同校の新キャンパスは、地上4階建ての新校舎と新体育館をとなり合わせに設け、実験実習棟や本館を始めとする既存の校舎を改修。各校舎を渡り廊下でつなぎ、パティオ(中庭)を中心とした「ロ」の字型の「回遊型校舎配置」とする。

このパティオから太陽の光と爽やかな風が、各校舎の教室に入ってくる設計になっているのだ。

「新校舎と新体育館の間には、2つの吹き抜けをつくります。この吹き抜けは構造的に空気を吸い上げる効果があります。そのため、パティオから自然のやわらかい風が各教室を通り抜けるようになるのです。春と秋に空調施設が要らなくなり、省エネに大きく貢献できます。

また、吹き抜けの存在よって、陽光が新校舎の体育側にある廊下を明るく照らします。」(同)

新体育館の1階は、移動観覧席を備えた多目的ホール。観覧席を収納すれば、部活動などに使用できる。

2階から4階までが吹き抜けのアリーナだ。床からの天井までは約15メートル。バレーボール世界大会基準を満たす高さだ。アリーナには半透過膜構造屋根によるエコ採光を導入する。

「薄い布地である半透過膜によって、雨の日でも照明を使わずに館内は自然光が入り、屋内でありながら、いつも明るいアリーナになるでしょう。

半透過膜は、遮熱塗料によってコーティングされています。この加工により、夏は強い陽射しを反射するためアリーナに熱がこもりません。

また、アリーナにも下の窓から自然風を取り入れ、上部へと流すしくみを採用します。

一方、冬には、1メートル以上の積雪にも屋根が耐えられる設計としています。屋根の上に雪が堆積しても、明るさは確保できます」(同)

さらに屋根のデザインにも工夫が凝らされている。北アルプスを始めとする峰々と調和するように山をイメージした独創的なフォルムになっているのだ。

新体育館イメージ
新体育館イメージ

木の特性とぬくもりを「学習支援センター」に

室外と室内をつなぐパティオが果たす役割は他にもある。校舎の内側にある教室から、緑の芝生が敷き詰められた中庭を眺めることができるのだ。この風景が生徒に開放感や心地よさをもたらすという。

「パティオを中心に据えた『回遊型校舎配置』にすると、行き止まりがなく、ゆとりのある環境になります。パティオと合わせて、多くの生徒と教員が行き交うことができ、心の交流も生まれます。また、教員が生徒や校舎を見渡せるため、安心安全な学校になります。

実験実習棟とパティオの間にはスペースを設けます。将来、この学校が発展した際、ここに校舎や施設を増設することができるようにするためです」(渡辺氏)

渡辺氏が特に力を注ごうとしているのが新校舎4階にある『学習支援センター』の設計だ。これは、生徒が放課後に自学自習するための施設。となりにはパンや飲み物などの自販機が並ぶ「リフレッシュコーナー」もある。

「木材は室内の湿度が高い時には空気中の水分を吸収し、低い時には水分を放出し、適度な湿度を保つ機能があります。つまり、爽やかな環境をつくり出せるのです。

教室に木材を多用したところ、生徒の集中力が向上したという学校の先生方のデータも数多くあります。

そこで、この『学習支援センター』の天井はすべて木材にする他、机や書棚も木製にし、木のぬくもりにあふれた空間にしたいと考えています。木材は長野県産を使用し、地産地消に貢献します」(同)

床はカーペットにして、静粛性を追求。足音が響かず、生徒は落ち着いて勉強に専念できる。イスの張り地にはカラフルな色を採用。自分の部屋にいるようにリラックスして学べる空間にするという。

学習支援センター
学習支援センターイメージ

「学習に向かう力」を支える 世紀型の校舎

新キャンパスについて赤羽校長はこう述べる。

「新しい教育理念『Creation&Dignity(創造と品格)とグローバルリーダーの育成』のもと、豊かな社会づくりのために努力できる人材を育成することが本校のこれからの目標です。私たちは、そのために全力を尽くします。

こうした私たちの願いを具現化するのが、この新キャンパスです。誕生すれば、21世紀型の新しい学校になるでしょう。

本校の進学指導は生徒自身が『学習に向かう力』を高めることに主軸を置いています。その指導をハード面で強力に支えるのが、新校舎の『学習支援センター』です。

新体育館を始めとする運動施設も整備して充実させます。部活動を通して心と体を鍛え、将来、多くの人たちと協力しながら目標を達成してくための"人間づくり"の場にしたいと考えています」

(次号に続く)

東京都市大学塩尻高等学校
住所:長野県塩尻市広丘高出2081
TEL:0263-88-0104
創立:昭和31年5月
信州大学等の国公立大学複数の現役合格者を出しながら、クラブ活動も野球部は一昨年甲子園夏の大会に出場、サッカー部や女子バレー部も全国大会の常連。

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