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私学の挑戦

東京都市大学塩尻高等学校

来年の夏、
21世紀型の新校舎と新体育館が完成

子どもの学力の向上には、カリキュラムを始めとするソフトと、施設といったハードの相乗効果が必要だ。東急電鉄の創業者・五島慶太氏が半世紀前に創設した東京都市大学塩尻高校は、ソフトとハード両面から大幅な学校改革を図ろうとしている。

ハード面では2014(平成26)年8月、教育理念「Creation&Dignity(創造と品格)と グローバルリーダーの育成」を具現化した新校舎の完成が予定されているのだ。その詳細を同校の赤羽利文校長に聞いた。

学習支援センター
学習支援センターイメージ

自学自習をサポートする「学習支援センター」

同校の新しいキャンパスは、中心にあるパティオ(中庭)をぐるりと取り囲んで、実験実習棟、新校舎と新体育館、本館、東館が配置されている。新校舎は地上4階建て。その他の校舎は地上3階建てである。これらの中に用意された数々の施設の中で、注目すべき空間は「学習支援センター」だ。

「生徒は帰宅してしまうと、テレビを見たり、友達にメールしたりして、なかなか勉強に集中できません。部活動の疲れも手伝い、眠くなって寝てしまうこともあるでしょう。

ならば、放課後、図書館などに残って勉強してから家に帰ることが理想的といえます。勉強の大半を学校で済ませてしまうのです。

こうした習慣の重要性を生徒に説明すると、生徒は頭では理解できるものの、なかなか実行には移せません。元気いっぱいの高校生にとって気持ちを切り替えて、再度、机に向かうのは難しいことです。しかも、放課後はお腹もすいてきます。

そこで生徒が自学自習のサイクルをつくることができる環境を用意したいと考えています。ソフト面だけでなくハード面つまり施設面でも生徒の学習をきめ細かにサポートしたいのです」

それが新校舎の4階に設けられる「学習支援センター」である。自学自習用の机がゆったりと配置され、爽やかな緊張感が漂う空間だ。イスやパーテーションにはイエローやグリーンなどの明るいカラーを採用。授業を受ける教室とは一線を画した空間演出によって、生徒が気持ちを切り替えて勉強に集中できるように配慮するという。

さらに「学習支援センター」のとなりに「リフレッシュコーナー」を設置。パンや飲み物の自動販売機があり、友達と語らいながら軽食を食べることができるのだ。

新校舎イメージ
新校舎イメージ

一人ひとりに目が届く「サテライト職員室」

「教員と生徒とのコミュニケーションを育む環境」であることも、新校舎のコンセプトのひとつだ。1階にある職員室の他に、2階と3階にも「サテライト職員室」がある。

「職員室と教室が離れた場所にあると、教員の目が一人ひとりに届きません。そこで、各階にも『サテライト職員室』をつくり、教員を常駐させることにしています。

この職員室にいる教員は休み時間など、トイレに行くたびに教室の前を通ります。生徒の様子が手に取るように分かるのです。生徒の学校生活を送る空気を読みとり、個々の状況に応じて早めの対応につなげることができます。

また、廊下で生徒とすれ違った時、一声かけることもできるでしょう。定期試験の結果が少しでも伸びた生徒には『がんばったね』とほめ、いつもと表情が違う生徒には『どうしたの?』と聞くことができるのです。高校生にとって教員に存在を認められ、気にかけてもらえる安心感は、学習意欲の向上に大きく貢献します」

新校舎と他の校舎を渡り廊下でつなぎ、パティオを中心にした回遊型の校舎配置にするのも同じ理由だ。多くの教員が生徒の姿を見渡すことができる同時に、教員と生徒とのコミュニケーションを密にするためである。

校舎の中心にあるパティオは、生徒のいこいの場。室内と室外を効果的につないで、文化祭や各種イベントなどに使用するそうだ。

「学校は文化の発信地だと思います。放課後、どこかに絶えず生徒たちが集い、何かを創造したり、奏でたりするような輝きのある学校にしたいと考えていました。パティオはその拠点となるでしょう」

自然環境への意識も高めるエコ設計

同校が掲げる新しい教育理念は「Creation&Dignity(創造と品格)とグローバルリーダーの育成」。新しい時代を創造することに誇りを持つ若者を育むことだ。新校舎のすみずみに、この教育理念を反映させようとしている。

併設の東京都市大学のエコスクールとしての実績を注ぎ、自然エネルギーを最大限に利用できる設計にするのだ。ここで学ぶ生徒が自然の大切さに気づき、環境へ意識を環境へ意識を高められることもねらいにしている。

北アルプスを始めとする山々に囲まれた長野県塩尻市は内陸型気候。夏は冷涼で、冬は雪が少ない代わりに寒い。

こうした塩尻市の自然に合わせて、高断熱性・自然採光・自然通風を積極的に導入。化石エネルギーによる冷暖房を最小化する。

たとえば、新体育館の3階にあるアリーナには、半透過膜構造屋根を採用。エコ採光システムによって、太陽光だけで館内を明るく照らせるようにするのだ。

新体育館イメージ
新体育館イメージ

また、CO2の削減のために既存校舎を再利用。改修工事によって内外装を洗練させるという。「地産地消」に協力して長野県産の木材を使用することも大きな特色だ。

将来の目標は、太陽光発電・給湯・燃料電池などの組み合わせによるゼロエネルギー化だという。

新しい学習環境を整備するとともに、信州大学を始めする国公立大学、また、難関私立大学に進学可能な新カリキュラムを導入。学科やコースも再編するなどソフト面も進化させ、同校は「21世紀型のまったく新しい学校」として生まれ変わろうとしている。

(次号に続く)


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