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塾と教育に関わるオススメ書籍

Open Seas for GlobalFriendships I, II, III

Open Seas for Global
Friendships I, II, III

監修 吉田研作・藤田保
京都文英堂  各1,540円(税込)

『Open Seas for Global Friendships』(以下『Open Seas』)は、「英語を話すことが好きになる・楽しくなる」をコンセプトに開発された、英語の4技能5領域をバランスよく統合した英語コミュニケーションのための新しい教科書です。4技能「聞く・読む・話す・書く」に「やり取り(Spoken Interaction)」を加え、実際に使える英語力を育む構成が特長です。
本書のモデルは「金魚鉢から大海へ」。限られた教室という環境から、広い世界で、生きた英語を使いこなすための準備を進める段階の学習者たちが、自ら学び、表現し、世界とつながる第一歩を踏み出す──そんな姿を想定して編まれています。教師はその旅を支えるファシリテーター(進行役)であり、カウンセラーです。実際のコミュニケーションに必要なスキルを総合的に育成することで、学習者たちがグローバルな社会で活躍できる基盤を築いています。
通常の教科書やテキストでは、文構造や語彙が学年を追って、多くの場合は難易度順に配列され、その理解(と暗記)がなにより重要とされますが、『Open Seas』ではそれらの枠組みを取り払い、「この場面でどういう表現をしたらよいか」に主眼を置いて素材が提示されています。つまり、単語や文型をどう使うかではなく、「何についてどう語るか、どう書くか」に焦点を当てた構成になっており、自発的な発信を促す工夫がなされています。用意された「Toolbox」で語彙や表現を補い、発信のハードルを下げながら、達成感のあるやり取りが実現します。また、語形変化などに気づかせる視覚的な工夫もあり、学習者自身の「発見」から学びを深めることができます。
本書は、学習者の日常生活に根ざしたテーマを多く取り入れ、自分の体験をもとに英語で話しやすい場面を用意しています。レッスンはモジュール形式で、課ごとに区切りを設けた構成となっており、学習するレッスンの順序は、興味や関心に応じて柔軟に変更して取り組むことができます。学年や学校行事、他教科との関連も持たせやすく、授業の現場で自在に活用できる点が大きな魅力です。
各レッスンでは、インプットからアウトプットへと段階的に学習を進めていきます。【短い会話を聞いて理解→読んで確認→やり取りで表現し→書くことでまとめ→最後に話すこと】へと、レッスンのテーマに関連性を保った活動を、繰返しスパイラルに展開します。この一連の流れの中で、語彙や表現が定着し、自分の考えや理由を英語で自然に伝えられるようになります。また、学年が上がっても、同様のテーマを段階的に深めることで、学習者たちはより深い理解と実践的なスキルを身につけることができます。
各レッスン冒頭のCAN-DO 目標と、最後の「Check Yourself」による自己評価を通じて、学習者は学習の目的と達成度を意識しながら取り組むことができます。これは、受け身ではない自律的な学習姿勢を育てる上で重要な仕掛けとなっています。
Open Seas 2以降では、文章だけでなく、図表や数値を含む資料の読み取りも取り入れ、複数の情報源をもとに自分の考えをまとめたり、説明したりする力を養います。これは将来求められる「情報活用型の英語力」へとつながる重要なステップです。
デジタル対応については、学習者は追加費用負担なしで、スマートフォンやタブレットで本文や音声にアクセス可能です。安全な学習サイトを利用して、学習者同士のペアワークや家庭学習など、授業の枠を超えた学びを支援します。
さいごに、例えば次の文法項目は、何番目くらいのレッスンで、どの順序で指導することになっているか想像なさってください。
be動詞と一般動詞?
疑問文、否定文、進行形、助動詞?
人称代名詞と格
疑問詞 Where/What?
冠詞 a/an/the、名詞の単数 ― 複数、不可算名詞?
実は『Open Seas』では、小学校での外国語活動を踏まえて、いずれもOpen Seas 1のLesson 1に登場します。網羅的に文の構造や文法の説明をするわけではありませんが、「それにしても乱暴な!」とお考えになる先生がいらっしゃるかも知れません。紙面の都合で詳しく紹介できませんが、ぜひ実際にテキストを手に取り、どのような指導をやってみたいか、お考えいただけますでしょうか。
『Open Seas』で学ぶことで、学習者たちの「英語っておもしろい」「もっと話してみたい」という気持ちを育み、彼らが将来にわたって英語と関わり続ける力を身につけていくこと、それが本書を作るきっかけであり、ねらいです。

『Open Seas for Global Friendships』
監修 吉田研作氏


京都市生まれ。上智大学名誉教授、JACTFL(日本外国語教育推進機構)副理事長。元上智大学言語教育研究センター長・外国語学部長。中教審や大学入試センターなどで英語教育政策を数多く主導し、航空英語能力証明審査会会長、日本英語検定協会会長などを歴任。小学校英語から大学入試、CEFR対応まで英語関連分野に幅広く携わり、NHKテレビ英会話講師やApollo月面中継の同時通訳も務めた。交通文化賞、Best of JALT受賞。ベストセラー『起きてから寝るまで英語表現』をはじめ著書、監修書多数。


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