科学的研究でわかった! 人生が10倍楽しくなる記憶のルール
記憶はスキル
畔柳圭佑 著 クロスメディア・パブリッシング 刊
1,628円(税込)
モノグサ株式会社 代表取締役CTO 畔柳圭佑氏が最新の論文をもとに「記憶の定着」に焦点をあて、物事を楽に覚えられる方法を教えてくれるのが本書。
AI時代こそ、人間の「記憶」の重要性は高まる。私たちの日常において、パソコンやスマホのような便利なツールは当たり前の存在になり、日進月歩でAI技術を駆使したより便利なものが登場している。著者の畔柳氏はこのような時代こそ、人間の「記憶」が重要だと主張する。
自らの記憶がなければ、情報が表面を通り過ぎていくだけで、知識として活用することはできない。新しいアイデアを生み出すのもまた、記憶だ。さらに、時代の変化のスピードは加速する一方だが、そのような環境下で活躍できるのは、新しい情報の有用性を自分で迅速に判断できる人だ。そのような能力を向上させるには、様々なことを自ら記憶し、知識として蓄える必要がある。
本書では、畔柳氏が記憶のプラットフォーム「Monoxer」の研究開発を通した経験や記憶に関する研究結果に基づいて実践的に使える記憶の方法について紹介している。記憶を定着させる鍵は「習慣化」にあるという。ここでは、自らが習慣化する方法とともに、子どもなど他者を導く方法についても言及している。「記憶力の悪さをどうにかしたい」と思っているビジネスパーソン、子どもの記憶力を伸ばしたい親御さんや教育関係者、「歳を取って記憶力が落ちた」と思っている方・新しいことを次々に吸収して教養を深めたい方などにお勧めの1冊。