子どもを自立させる
管理しない子育て
鈴木久夫 著 幻冬舎メディアコンサルティング 刊 990円(税込)
著者の鈴木久夫氏は、(株)クセジュ代表で、塾クセジュ最高顧問。塾講師として約30年間に教鞭をとる。プライベートでは3児の父親。
我が子に自分で考え行動できる「自立した子」になってほしいと願い、理想に近づけるために、つい子どもに干渉してしまう親は少なくないと著者は言う。しかし、自立した子を育てるためには干渉ではなく、親の子離れが重要だ。約30年間塾講師として教鞭をとる著者は、親の手を離れ、自分で考え行動する子どもの家庭では、親が「自分の人生」と「子どもの人生」とを切り離して考えているという。親が子どもの意思を尊重し、全幅の信頼を寄せることで、子どもは自立することができる。
本書では、親はいつ、どのように子離れすればいいのか、子どもの意思を尊重する親になるにはどうすればよいのかなど、自立した子を育てるための「管理しない子育て」について解説。子どもと対等な関係を築き、生涯ともに歩んでいくためのノウハウが書かれ、悩める親たちに多くの示唆を与えてくれる。