62歳の社長が23歳の新人社員と本気で対話したら、会社がスゴイことになった。
相川秀希 著 幻冬舎 刊 1,430円(税込)
早稲田塾の創業者で、日本アクティブラーニング協会理事長、国際ポートフォリオ協会理事長、サマディグループCEOの相川秀希氏の著作。
本書では、62 歳の相川氏といわゆるZ世代と言われる23 歳の新人社員、太田さんとのいくつもの対話を繙きながら、経営者世代とZ世代とのダイアローグによって得た気づきや、Z世代を中心にした会社経営の新しい可能性について言及している。
「…太田さんというZ世代との対話から見えてくるものを振り返れば振り返るほど、それは何か特定の世代の特殊な感覚というよりも、50 年先も100年先も変わらない普遍的な価値観であることに気づかされます。個々の人間が持っている多様性に対する寛容や、既存のルールに縛られない自由さ、他者が決めたステータスではなく自分の中の判断基準を大切にする姿勢など、Z世代の特性として炙り出されるものは、さまざまな立場の先人たちが、時代を超えて重要だと提唱してきたことと多くの点で重なるからです」と「あとがき」で述べる相川氏。
「第1章 今こそ、Z世代の発想を企業のど真ん中に据える時代」「第2章 Z世代が推進する『働き方改革』は、なぜ成果を出せるのか?」「第3章 昨対比3.1 倍の導入実績となった『Z世代の新発想』による商品開発」「Z世代が企業を牽引することによって達成した経営における重要指標の大幅アップ」「第5章 経営者世代とZ世代との『世代間交流』が生み出す進化とは?」と、興味深いテーマが並ぶ。Z世代の部下を持つ上司にはお勧めの1冊だ。